トレンドフォローの長所と短所
トレンドフォローという言葉をご存じでしょうか?様々な書籍やサイトで出てくる言葉ですが、その名の通り「(相場の)トレンド」に「従う(フォローする)」ことを意味します。
相場のトレンドに従うことが有効であることは常識だと思いますが、なぜ相場にトレンドが生まれるかわかりますでしょうか?
相場は人の心理が作るもので、人は無意識の内に「規則性」や「秩序」を意識します。特に今はどんな株価のチャートにも大体25日移動平均線や75日移動平均線が表示されていますので、なおさらこのライン(トレンド)を意識しやすくなり、トレンドが持続しやすくなっています。
トレンドフォローの長所
さて、前置きが長くなりましたが、トレンドフォローの長所とは、どんな市場であっても大きな動きを見逃すことがないということです。ただ、次の短所に示しますが、そのトレンドが長く続くものなのかそれとも短命なのかを見極めるのは簡単ではありません。
トレンドフォローの短所
では、トレンドフォローの短所とは何でしょうか?これは実践をイメージするとお分かりになると思いますが、そのトレンドが持続し大きな利益を生むトレンドになるのか、それともすぐに終わってしまうトレンドかを見極めるのが難しいという点です。
トレンドとの付き合い方
それでは、トレンドとはどのように付き合っていく、もしくはトレンドを利用した売買ルールを開発すべきでしょうか?私は昔から言われているように「損切りは早く、利食いは遅く」を徹底することだと考えています。トレンドフォロー戦略では、どこで仕掛けるかが重要ですが、結局それを見極めるのは難しく、とらえ方にもよりますが私の場合は、実際にトレンドを形成するのは20%程度です。
そのため、トレンドフォローに基づいた売買ルールは、勝率は低くて構いません。その代り、損切りは早く行い、トレンドが形成された場合にはしっかりと利益を確保していきます。あとはこれを売買ルールのシグナルに従って淡々とこなせるかどうかにかかってきます。感情が邪魔をして、「損切りは遅く、利食いは早く」となってしまっては、トータルではほぼ確実に負けてしまいます。