サポートとレジスタンスの心理的背景(チャートの基本)
チャートがサポートとレジスタンスで反発しながら動いていくということは、ほぼ全ての投資家の方が知っていることであると思いますが、〝その心理的背景〟については理解されていない方も多いのではないでしょか。
ここでは、マーケットの参加者を次の3つに分類して説明します。
・買い持ちしている人
・売り持ちしている人
・ポジションを持っていない人
さて、ここでチャートがサポートレベルでもみ合った後上昇し始めたとします。すると、
買い持ちしている人は喜ぶ。が、同時にもっと買っておくべきだったと後悔し、再びサポート付近まで戻れば買い増します。
売り持ちしている人は自分の判断が間違っていたと疑う。株価が元に戻ることを祈る。そして、元に戻れば買い戻します。
ポジションを持っていない人は、上昇の現実を目の前にし、次の買いのチャンスを狙っています。
これで、3パターン全ての人が押し目買いを狙っていることになります。当然株価がサポート付近まで下がれば、この人たちの買い意欲で株価は上昇します。そのため、サポート付近での取引量が多ければ多いほど、その信頼性は増します。
チャートの動きの心理的背景を知ることは、戦略の開発に大いに役立つはずです。